神様が配置された星々 その2
~聖霊様の星、ケンタウルス座α星、β星~

前回は、南十字星が神様が配置された星座だというお話をしました。
今回はその続きになります。
まだ読んでいない方は、先にこちらをお読みください。

神様が配置された星々 その1 ~パウロやペテロたちが見た南十字星~

今回注目するのは、南十字星の東にある2つの輝星です。
ケンタウルス座のα星とβ星で、どちらも一等星です。

2つの一等星を持つ南十字星が特別な星座ならば、神様はこの2つの一等星も特別な意味を込めて配置されたはずです。

十字架を見守る星

この2つの輝星は、南十字星が南中して直立したときに、それをやや低い位置から見上げるような位置にあります。
なので、十字架に掛けられたイエス様を見守る信徒を表していると考えられます。

聖書にはイエス様を見守る群衆として様々な人々が書かれてありますが、4つの福音書共に、特に女性信徒についての記述が多いです。

例えば、4つの福音書の中で、このシーンで個人を特定できる信徒は、男性が2人だけなのに対して、女性は6~7名もいます。

【男性信徒】
 1.愛弟子(ヨハネ?)
 2.アリマタヤ出身のヨセフ

【女性信徒】
 1.イエスの母(マリア)
 2.マグダラのマリア
 3.ヤコブとヨセフの母マリア
 4.ゼベタイの子たちの母
 5.サロメ
 6.母の姉妹
 7.クロパの妻マリア (6と同一とする見方もある)

もちろんこれ以外にも、十二弟子をはじめ、男女を問わず多くの信徒が見守っていたはずですが、聖書の中では明らかに男性よりも女性がフォーカスされています。

前回書いた通り、南十字星の周辺に配置された天体は、聖書の記述と正確に一致していますので、この2つの輝星は、十字架を見守る「女性の信徒たち」を表していると考えられます。

星が2つなので、特定できる人物の中からあえて2人を挙げるとすれば、聖書全体の中で特に重要視されている2人、「イエスの母マリア」と「マグダラのマリア」ということになるでしょう。

イエスの母マリアは、言うまでもなく肉的なイエス様のお母さまです。

マグダラのマリアは、イエス様がメシアであることを誰よりも悟って愛した女性です。
当時としては、女性の基準者(聖霊様が降臨する女性)に最も近い女性だったと言っていいと思います。

つまり、この2人に共通するのは、御子の霊的な母である、聖霊様を暗示しているということです。

こう考えると、この2つの輝星は、肉的には「二人のマリア」を、霊的には「聖霊様」を表す特別な星座だということになります。

これは、南十字星が、肉的には「イエス様」を、霊的には「御子」を表しているのと、「連れ合い」になっています。

つまりこういうことです。

あなたがたは主の書をつまびらかにたずねて、これを読め。これらのものは一つも欠けることなく、また一つもその連れ合いを欠くものはない。これは主の口がこれを命じ、その霊が彼らを集められたからである。

イザヤ書34章16

聖書が神様の書であるのと同様に、これらの星の配置は神様の采配に間違いありません。

この2星、「二人のマリア座」と呼ぶのが相応しいと、私は思うのですが、いかがでしょうか?

馬人の脚にされた特別な星座たち

現在、この二つの特別な星座は、みなみじゅうじ座と、ケンタウルス座の一部ということになっています。
これは1922年に国際天文学連合(IAU)が定めたものです。

歴史をさかのぼると、現在の星座の基となる星座を定めたのは、1~2世紀のローマの学者プトレマイオスや、紀元前100年代のギリシャの天文学者ヒッパルコスなどです。

特にプトレマイオスは、緯度がエルサレムとほぼ同じ、エジプトのアレキサンドリアで活動していましたので、南十字星を含む南天の星座を間違いなく見ていたはずです。

しかし、彼が定めた星座の中には、南十字星に相当するものはありません。
南十字星も二人のマリア座も、あろうことか野蛮な馬人であるケンタウルスの脚にされてしまったのです。

これは「星座の書」と呼ばれる10世紀ペルシャの天文学者アッ・スーフィーが著した天文書(原書は失われており写本の一つ)の、ケンタウルス座付近の星図です。

星座の書(写本)より ケンタウルス座、おおかみ座
Ṣūfī, ʻAbd Al-Raḥmān Ibn ʻUmar, 903-986. Ṣuwar Al-Kawākib. [1 Muḥarram 820 H 18 February, 1417] Manuscript/Mixed Material. https://www.loc.gov/item/2008401028/.

星座絵は彼の創作ですが、星の位置はプトレマイオスの星表に則っています。
馬人の前足に描かれている2星がケンタウルス座のα星とβ星(αCen,βCen)、後ろ足の4星が南十字星(αCru,βCru,γCru,δCru)と同定できます。

冒頭の写真と比較すると分かりますが、ほとんどの星の位置はかなり正確なのに、南十字星だけは本来下にあるはずのα星が右に描かれたり、全体の形も大きく歪んでいます。
(ケンタウルス座のα星が現在より低い位置に描かれていますが、この星は速い速度で移動していますので、当時の位置としてはほぼ正確です。)

南十字星は、低空とはいえ一等星を2つも持つ明るく目立つ星座ですので、プトレマイオスが正しい位置を記録できなかったはずがありません。

サタンによるかく乱工作

星を配置したのは神様ですが、星座を考えたのは人間です。
神様の考えた通りの星座もありますが、地上がサタンの支配下にあった以上、神様が意図しない名前を付けられた星座も多くあります。

特に「御子」や「聖霊様」を象徴するような特別な星座については、それを隠そうとするサタンの力が強く働いたことでしょう。

人々が気付いてしまえば、天の星々を創造したのが神様だと解ってしまうからです。

私は、プトレマイオスは悪魔崇拝者であった可能性が高いと考えているのですが、そうでなかったとしても、彼のような影響力のある人物には、サタンの力が強く臨んでいたことでしょう。

それで、南十字星をわざと歪ませて記し、独立した星座ではなく馬人の後ろ足として記録したわけです。
また、明るく輝く2つの星である二人のマリア座も、その輝かしい姿からは不釣り合いな馬人の前足ということにしてしまいました。

その後、8~10世紀ごろには、この二つの星座は、春分点の移動によってエルサレムやアレキサンドリアなどから確認することが難しくなり、しだいに人々の記憶から消え去っていきました。

南十字星の再登場

南十字星が人類の歴史に再登場するのは、15世紀の大航海時代、人々が大海原に飛び出して行った時です。
前回書いた通り、南十字星は天の南極を指し示していますので、航海で方角を知るために重要な星座でした。
それで、15世紀末ごろには、独立した星座として星図に描かれるようになりました。

ヨハン・バイエル『ウラノメトリア』(1603年)に描かれたケンタウルス座
後ろ足に重ねて南十字星の十字架が描かれてある
ウィキペディアより
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Uranometria_Centaurus.jpg

こうした経緯で、1922年の国際天文学連合の会議でも、「みなみじゅうじ座」は独立した星座として扱われるようになりました。

しかしここでも、「馬人の股座にある小さな星座」とされ、しかもその下には悪魔ベルゼブブを連想させる「はえ座」を配置するなど、どもまでも貶められた酷い扱いをされています。

また、聖霊様を象徴する二人のマリア座は、現在も馬人の脚に貶められたままです。

神様の歴史は、神様と御子が地上に臨んだ「新約」の時代から、聖霊様も臨む「成約」の時代に入っています。
もはや地上はサタンの支配から脱して、神様が統治しています。

そろそろ、星座も再考すべき時かもしれません。

「聖霊様」については、以下を参考にしてください。

RAPT有料記事641(2022年4月4日)成約時代は、神と御子だけでなく、聖霊様も働くようになるから、これまで欠けていたものが全て補完される時代になるだろう。

RAPT理論+α 検索「聖霊様」

コメント

タイトルとURLをコピーしました